日本の水栓・世界の水栓の多くは、部品を下請け業社に発注し、それをメーカーが工場で溶接をして、水栓金具を作ります。
その為、鉛の配管を使用したり、鉛でハンダ溶接する箇所が多く、蛇口をひねって流れてくる水が、溶接箇所の鉛に触れて出てきてしまいます。
Nicolazziの商品は「Lead and Nickel free/Brass alloy without zinc」となっており、「鉛とニッケルフリー/亜鉛なしの真鍮」ということになります。
ニッケルフリーであることのメリットは、アレルギー対策です。
アレルゲンとなる金属の一番がニッケルなので、ひどい金属アレルギーを持つ人だと、ニッケルの含まれた水栓金具を触った手に症状が出ることも考えられます。
鉛・ニッケルフリーについて
亜鉛なしの真鍮
真鍮とは銅65%、亜鉛35%ほどの合金だそうですが、亜鉛はどちらかというとイオン化しやすい金属、銅はどちらかというとイオン化しにくい金属だそうです。
真鍮の場合、亜鉛から先に融解し、銅から抜け出しやすいということは、銅と亜鉛の合金から亜鉛だけが抜けるのでスカスカの状態になってしまい、このことを脱亜鉛腐食といいます。
脱亜鉛腐食とは
Ecologicoについて
Nicolazziの緑色のEcologicoのロゴは、イタリア語の文言のところに「antidezincificante」、「脱亜鉛耐性真鍮」という意味になりますので、脱亜鉛腐食に耐性のある真鍮ということになります。
水が通る部分が特別な処置が施されているというのが、上記の脱亜鉛耐性真鍮ということになります。
またローマ帝国では水道管に鉛が使われていたため、慢性的に鉛中毒者を発生させて衰退の一因になったという説があるようです。反論もあるようですので一概には言えませんが、なので、水道に鉛は御法度!という強いイメージがあるようです。
Ecologicoについては、商品に関してというより、会社が環境問題を意識し、取り組んでいるという意味合いになります。
Nicolazziの会社のある地域は湖水地方で、他にも水栓金具の会社がたくさんある地域なのですが、昔は環境への配慮が薄く、工場の汚水を湖に垂れ流していた時代もあったそうで、そんな中 Nicolazzi がいち早く環境問題に立ち向かったことを誇りとしています。
材料に鉛などの毒性のある貴金属を使用していないので、工場排水自体軽度になります。
水栓のパーツを安くあげようとして中国生産などに頼ると、ハンダづけで鉛を使っていることがあり、その場合高い確率で鉛が溶け出すことが考えられますが、Nicolazzi の最大の特徴「100% Made in Italy」とつながりますが、パーツ部分も一切鉛が使われていないのは安全性に間違いない品質だと言えます。
全てにおいて
「100% Made in Italy」
100%目が行き届き、最初から最後まで品質、安全性に自信を持って作り上げています。
大きめの町工場で、機械任せではなく半分手作りの作業によって生み出される商品、という事が伝われば、お客様が手に取った時の感激もひとしおです。